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麻生の歴史と変遷
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麻生町誕生から地下鉄開通

<麻の生まれたまち・麻生(あさぶ)>

亜麻

「麻生町」の名付け親は、帝国製麻琴似亜麻工場最後の工場長だった黒川修策(昭和57年6月、80歳で没)というのが定説である。
当時の関係者によると、昭和29年に第1回の工場閉鎖の動きがあった頃から、黒川は「麻」の字を地名として残したいという考えを持っていたようだ。
亜麻工場の閉鎖(昭和32年10月31日)が決まった段階で黒川は、「北海道の亜麻発祥地として、工場の跡地だけでも“麻生”にしたい」と関係者に話していた。
当時、亜麻工場の敷地内にあったマコト神社を中心に、その一帯を旧職員のクラブにしたいという考えもあったが、結果的に跡地は売却、マコト神社も月形工場へ移すことになって、黒川の夢は消えたかに思われた。
しかし、跡地に住宅用地ができることになり、33年に新地名の相談を受けた黒川は即座に「麻生町」を提言し、住民の署名が集められた。
署名は920人にも及び、同年8月には請願書を市議会に提出、9月19日の札幌市議会第3回定例会で地名変更を決定した。
34年3月27日付「北海道広報(第7857号)」で、琴似町新琴似の一部を麻生町とすると告示、34年4月1日には、正式に旧亜麻工場一帯(現麻生町1~9丁目)が、「札幌市麻生町」と命名された。

<市電の開通>

昭和49年、現在の商店街駐車場前を走るサヨナラ電車

人力車や馬鉄に代わり、札幌に初めて電車が登場したのは、大正7年8月12日。
当時の路線は南一条線、停公線(札幌駅前~中島公園間)、南四条線で、経営は札幌電気軌道株式会社だった。
昭和2年12月1日に市が買収して市営となり、直後の同年12月28日に鉄北線(札幌駅裏~北大前~北18条)が開業した。
昭和7年12月には、鉄北線と北5条線がドッキングして札幌市の中央部と結ばれ、27年9月、鉄北線が単線ながら北24条まで延長された。
琴似町が札幌市と合併した昭和30年以降、特に麻生団地が造成された33年から36年にかけては、麻生を中心として住宅が急増。北部 の人口も急激に増えたことから、34年12月、市電は北27条まで延長された。その後、北27条から麻生までは38年11月に、麻生から新琴似駅前間は翌39年12月に開通し、市内11路線中、この鉄北線(新琴似駅前~北5条)が最長(5.228キロ)となった。北27 条~新琴似駅間は軌道の敷設に架線が追いつかず、日本初の路面ディーゼル車が導入された。架線・変電施設がない北24条以北には、車体の屋根にポールがない特製の「D1001」が運行。
その広い窓とスマートさが麻生近代化の象徴とも言われ、地域住民に心から歓迎された。

<住民の夢、地下鉄開通>

地下鉄工事の様子(昭和52年、2番出口付近)

現在の麻生の発展に欠かせない地下鉄は、昭和46年12月16日、第11回冬季オリンピック札幌開催直前に、北24条~真駒内間(12.1キロ)が開通した。
これにより、北24条駅には新川、新琴似、石狩、屯田、篠路、東部など北方面の通勤者が一斉に集中して、都心に向かうようになった。
当時、南北線の利用客は1日平均17万9千人で、うち約70%が北24条~大通間に集中しており、特に北24条駅での朝夕のラッシュはすさまじい混雑ぶりだった。

待望の地下鉄開通日(昭和53年3月16日、4番出口付近の会場)

地元の強い声である地下鉄南北線の延長問題について口火が切られた。
同年10月25日、地下鉄南北線北部延長促進期成会が発足、11月8日には期成会主催の住民大会が新琴似農協ホールで開かれ、板垣市長 や各市議など約400人もの参加があった。満場一致で決定された決議文は12月5日の市議会に提案され、即日北部延長を議決。
翌日、市は運輸大臣に地方鉄道敷設免許申請を行い、翌48年5月12日、申請後半年のスピード認可で免許が交付された。

感無量で送る一番電車

49年6月29日、バスターミナル建設予定地(現・ダイエー麻生店横)で開かれた起工式に続き、新琴似小学校で催された期成会主催の祝賀会では、住民挙げて夢実現の第一歩を祝いあった。
延長工事は7月上旬から始まったが、用地買収に応じない地主もいて、当初の開業予定である50年11月を大幅に遅れることとなった。
53年3月15日、麻生駅で開かれた開通記念式と祝賀会では、地域関係者ら約800人が出席。板垣市長のテープカットに続いて児童約400人と招待者らの800人が大通駅まで試乗し、都心直結の所要時間11分に感激した。
翌16日、地下鉄は麻生駅から営業運転を開始し、同時にバスターミナルもこの日開設した。

地下鉄開通記念乗車券

<21世紀の交通体系>

新琴似西地区や石狩市にとっても、麻生以遠の交通体系整備は長年の夢である。地下鉄が麻生に通じてからはその更なる延長を、と常に熱い視線を送り続けている。
また、61年7月、道と札幌市は「新交通システム検討委員会」を設置。 21世紀の札幌圏の交通体系を模索するため、モノレールなどの実現性について検討している。

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